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by eukaryo

2大政党の幻

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宮崎県の県知事選でそのまんま東氏が当選したことがいろいろ取りざたされています。談合事件への関与による前知事の逮捕を受けての出直し選挙なので、しがらみの無い人が選ばれたのでは無いかというのが大方の見方でしょう。
宮崎を始め、山梨と愛媛でも首長選挙が行われたわけですが、本当に注目すべきなのは民主党の存在感の無さでしょう。独自候補もたてられないと言うていたらくでした。
2大政党になって政権交代の緊張感を生むというのが選挙制度改革の趣旨でした。ところがふたを開ければ自民党の一人勝ちです。これはなぜでしょうか。
生き物の世界では多種多様な生き物が共存していますが、種ごとに固有の生態学的な地位があり、重ならないように棲み分けがなされています。餌や棲む場所など取り合うものが重ならないので、多くの種が共存でると言うわけです。最近の選挙では無党派層と言う同じ餌を政党が取り合うことになりました。これでは少しでも優位な方がますます優位になって、差は開く一方です。このままいけば民主党は絶滅危惧種になるでしょう。
今回の首長選挙は政党政治に対する不信感を示してると言われますが、政党政治自体が無くなるわけではありません。ただでさえ弱い民主党をさらに弱体化させる効果しか持たないでしょう。民主党に残された道は固定支持層を獲得してニッチを得ることですが、それでは社民、共産と同じく少数派にとどまるでしょうから、政権交代は起こりえません。なので参院選でも自民党の政権は揺るがないものと思われます。小選挙区にすれば政権交代というのは夢幻に過ぎなかったようです。
by eukaryo | 2007-01-24 09:33 | 政治